スクウェア21 バックナンバー記事

プレミア歯科仙台 NEWS

地域密着、
患者様の立場に立った歯科医院
喜びの輪が地域活性化に

つながることを夢見て

すべては「患者様の目線」で

スクウェア21(2010年 266号掲載)
プレミア歯科
院長高橋 重寿×藤崎 奈々子
医師 渡部 卓希

藤崎 奈々子氏
宮城県登米市の大型ショッピングセンター内にあります、プレミア歯科さんにおじゃましました。白を基調とした、非常に清潔感あふれる歯医者さんですね。いつ開業されたのですか。

院長 高橋 重寿
昨年の元旦です。ちょうど1年経過しました。

藤崎:元旦にオープンですか。

高橋:そうです。創業以来、年中無休で開業しております。

藤崎:すごい歯医者さんですね。

高橋:ありがとうございます。休診日を無くすなど、すべての点において患者様の視点に立った工夫を施すように努めております。年中無休もそうですが、車イスでご来院の方も安心いただけるよう、入り口を完全なバリアフリーにしましたし、最近では「スリッパ共有」に抵抗がある方も多いようですので、靴を脱がずそのまま入れるようにしました。また治療で使用したエプロンやコップも使い捨てにするなど、清潔感を保っております。

違って入ってきて遊んでいる子も

藤崎:なるほど。天井もとっても高くて開放感がありますし、小さなお子さんが遊べるスペースも広いですね。

高橋:いまだに「歯医者は恐い」と思うお子さんが多いようですので、その気持ちを「少しでも払拭できれば」と思い、キッズスペースを作りました。普段は入り口のドアを開放していますので、間違えて入って来て遊んでいるお子さんもいるくらいです(笑)。

藤崎:オープンな雰囲気が伝わってきますね。ところで、こちらのショッピングセンターに開業されたのは何故ですか。

高橋:元々は仙台市内で勤務医として働いていたのですが、この佐沼地区という所は父方の祖父の出身地でして、この話が来た時にご縁を感じたからです。これだけ店舗や娯楽施設が集まっていますので、お買い物や何かのついでにご来院しやすいのではないかと考えました。

藤崎:確かにすべてが一箇所で済んでしまえば利用者は楽ですね。こちらの地域的な特徴はあるのでしょうか。

高橋:登米市というのは岩手県との県境に位置し、古くからササニシキ、コシヒカリ、ひとめぼれなどの米の名産地として知られるのどかな町です。白鳥など渡り鳥の飛来地としても有名でして、時間の流れが緩やかな点が特徴でしょうか。私は非常に気に入っています。

藤崎:本当にのどかです。ところで先生はまだ31歳とうかがいましたが、早い独立でしたね。

高橋:私は、特に男性の場合、20歳、30歳、40歳、50歳…と、節目節目に区切りがあると思っています。若いうちは経験や知識、資金がありません。だからこそ基礎的なことを吸収し蓄えをし、そして準備を進め、20代ではここまで、30代で独立開業…というような目標を立てるのが大切だと思います。もちろん生きている限り障壁はありますが、場面場面ではネガティブ要素にとらわれず、常にポジティブに物事を捉え、続けて迎える目標をクリアしていきたいと思っています。年を重ねてから、「あの時ああしておけばよかった…」と後悔したくありませんからね。
町おこし、地域の活性化へつなげたい

者さんを満足させる努力は惜しみません

藤崎:年齢ごとに目標を立て、ポジティブにクリアさせていくなんてご立派ですね。

高橋:そんなことはないです。ただ、縁あってこの歯科医院に来ていただいた患者様が、最後は笑顔で帰っていただけるならそれに勝る喜びはありませんので、そのための努力は惜しみません。

藤崎:常に患者様目線ですね。

先生:院長とは学生時代からの同級生で性格などもよく知っていますが、本当に誰とでも仲良くなれ、誰にでも優しくできるという特技があります。それがこの医院でも十分生かされているのではないでしょうか。

高橋:人が喜んでいる姿を見ますと、自分も嬉しくなってしまうのです。代診の先生始め、周りの人の協力を仰ぎながら、患者様への治療と気配りが行き届くようにしております。

先生:そのために「まだ無駄はないか」、「効率は悪くないか」などを徹底して見直して、より良い治療が提供できるよう検証を繰り返し行っております。

先生:ですが「効率化を進めたがゆえに利用が手薄になった」では本末転倒ですので、「治療の充実」と「経営効率」という相反する要素を共存させながら、バランス良く答えを導き出していきたいと思っています。

藤崎:「適正な治療に対しての適正な料金」でしたら安心ですね

高橋:全てはバランスですね。医療従事者と患者様の信頼関係が最も重要だと思います。

に患者様の目線にたつこと

藤崎:高橋院長の夢を教えていただけますか。

高橋:基本的には「地域密着の歯科診療」を掲げ、この院のサービスをさらに充実させていくことが目標です。例えば現在2時間取っている昼休みを無くし、朝から晩までのシフトを上手く組んで対応し、患者様がいつ来られても開いている歯科医院にしようと考えています。

藤崎:患者様サイドからすると嬉しい試みですね。

高橋:「いつも開いていて、いつもの先生が治療してくれる」、こうした「安心感」を提供したいのです。そのために、受付、歯科技工士、歯科衛生士らのスタッフ一同とのコミュニケーションを今まで以上に図りながら、「チームプレーに徹した体制作り」を進めていきます。

藤崎:まさに地域密着の歯医者さんですね。

高橋:今後も積極的に視野を広げて、異業種から多くのことを学びたいと思います。そこから問題点を把握してひとつずつ解決し、最終的には歯科医院を通じて、その周りに人が集まり、町おこし、地域の活性化につながるお手伝いができることが夢です。

藤崎:ありがとうございました。これからの地域の方のために頑張ってください。

スクウェア21 2010年 266号掲載記事より
プレミア歯科 院長 高橋 重寿×藤崎 奈々子、医師 渡部